小さな船旅・潮流満喫コース
こんにちは、小山です。
このブログでは、今回開催するイベントの舞台でもある能島や鵜島などの情報についても掲載していくとお伝えしていましたが、第一回目である今回は、あるサイクリングコースについてご紹介したいと思います。
近年、しまなみ海道を利用するサイクリストの増加は目覚ましいものがあります。
そうした状況を踏まえ、昨年、私たちは新たなサイクリングコースを提案しました。
その名も「小さな船旅潮流満喫コース」です。
名前からもわかるかと思いますが、このコースは「船旅」、すなわちフェリー航路をサイクリングの経路に組み込んだものです。
大島と伯方島を結ぶフェリー(中継地として今回のイベントの舞台である鵜島に寄港しています)があるのですが、これをサイクリングコースとして提案しました。
大島と伯方島のあいだを運行するフェリー「のしま7」
「大島ー伯方」間でも乗船時間は15分ですので、「短時間」で「気軽」に利用できることが特徴となっています。この気軽さを「小さな船旅」と表現しました。
「潮流満喫」のほうは、船に乗ってもらうことで瀬戸内の海の潮流を間近でみることができるということを表しています。
フェリー航路近くで観察される激しい潮流
またこのコースは、離島に立ち寄れるという点も特徴となっています。
「離島」というと行くのが大変というイメージがありますが、鵜島は気軽に立ち寄れる島なんですね。じつはここにも「小さな」気軽さが隠れているんです。
ふと思い立ってぱっと船に乗り、歩いたり自転車に乗って島内をぶらりと散策したり、港にあるカフェでぼうっとしたりして過ごす。そんな休日を楽しむこともできます。
鵜島内を自転車で散策するサイクリスト
しまなみ海道を利用されるサイクリストの目的もさまざまだと思いますが、この「小さな船旅潮流満喫コース」は、瀬戸内海の自然をのんびり楽しみたいという方におすすめです。
私は大島の宮窪町に住んでいるのですが、休日に町を歩いていて、小さなお子様と一緒にサイクリングを楽しまれているご家族の姿をみかけることがあります。
お父様やお母様の後を小さな自転車で必死に追いかけているお子様を眺めながら、小さな船旅・潮流満喫コースを利用してもらうことで、「心が踊る潮流の音」や「心が安らぐ離島の静けさ」、そして「パパ・ママたちとの楽しかった思い出」を記憶に残してもらえたらな、などと考えることがあります。
子供の頃の記憶は大人になっても鮮烈に残りますから、記憶の根っこに刻まれた良い思い出は、その子が生きていく上で大きな財産になると思うんです。そんな良い思い出を多くの方に提供できるような町にしようと、私たちは、日々、活動を行っています。
鵜島のマスコットキャラクター「海アヒル」
今回開催する「能島潮流コンサート&歌会」も、「多くの方にしまなみ海道や瀬戸内の自然を堪能してもらいたい」という同様の思いで企画されたものです。
ぜひご注目いただけたらと思っています。またご興味をお持ちになられた方は、イベントにご応募してくださればさいわいです。
それと今回は触れませんでしたが、「小さな船旅 潮流満喫コース」を提案するにあたって昨年度はコースの開通イベントを開催しました。
またそれにあわせて、「鵜島カフェ」という喫茶店と「鵜島風土記」という出版物も作っています。
こちらに関しても追々ご紹介していけたらと思っています。